横須賀の米軍基地「ない方がいい」3割、自衛隊基地「ある方がいい」3割 市民団体がアンケート

市民アンケートの結果を説明する市民団体メンバー=5日、横須賀市役所

 神奈川県横須賀市内の市民団体がこのほど、市内にある米軍基地や自衛隊基地への市民の認識を問うアンケートを実施し、結果をまとめた。約千人から回答を得て、米軍基地については「ない方がいい」が3割、自衛隊基地については「あった方がいい」が3割で、それぞれの設問の回答で最も多かった。

 アンケートは平和運動や原子力空母配備に反対する市民団体などでつくるアンケート実行委員会が初めて実施。昨年9~11月に市内駅頭やインターネットなどで集め、男女1069人から回答を得た。

 「市内の米軍基地についてどう考えるか」の問いに「ない方がいい」の33.2%が最多で、「あった方がいい」(21.5%)、「やむを得ない」(18.5%)と続いた。

 一方、自衛隊基地については「あった方がいい」が31.8%で、「ない方がいい」(22.3%)、「やむを得ない」(19.8%)だった。同実行委は「自衛隊の災害時の活動への期待があるのではないか」と分析している。

 2017年に横須賀市が実施した総合計画市民アンケートでは、米軍基地について「やむを得ない」が50.4%と最多で、「あった方がいい」(24.4%)、「ない方がいい」(13.6%)だった。自衛隊基地は「あった方がいい」(46.2%)、「やむを得ない」(36.4%)が上位だった。

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