恵方巻きで150人食中毒 姫路、黄色ブドウ球菌検出

 兵庫県姫路市は8日、市内の飲食店「雷寿司」が販売した恵方巻きを食べた食中毒患者が計150人に上ったと発表した。巻きずしや従業員の手指、患者の便などから検出された黄色ブドウ球菌が原因と断定した。

 姫路市によると全員軽症で快方に向かっている。患者は兵庫県や京都市の1~91歳の男性60人と女性90人で、3、4日に嘔吐や下痢などを発症。手指から菌を検出した従業員が卵焼きなどを巻く作業に従事し、巻きずしが常温で長く保管され菌が増殖したとみられる。

 巻きずしは2、3日に計1690本販売。4日に医療機関から食中毒の届け出があり市が調査し、同日付で店を営業禁止処分とした。

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