弾道ミサイル発射を想定 盛岡市で初めて市民参加の避難訓練 市内に避難できる「地下施設」の数は? 万が一の場合の「体勢」は?

相次ぐ北朝鮮のミサイル発射などを受けて、盛岡市で8日、弾道ミサイルが岩手県上空を通過したことを想定した訓練が開かれ、参加した住民が避難について学びました。

「ミサイル発射の情報を受けて多くの住民が地下施設に避難しています」

この訓練は国、県、市の3者が共同で初めて行ったもので、盛岡市民30人に加えて会場近くの杜陵小学校の児童およそ200人が参加しました。
訓練ではミサイル発射の情報を受けて、参加者が盛岡城跡公園の地下駐車場に避難しました。
避難の際爆風から身を守るためには、壁を向いて体勢を低くすることが重要ということで、参加者が行動を実践していました。

(参加者)
「まずは身を守ることが大事だと思うので、どういう行動が取れるのか周りを見て慌てないで行動したいと思います」
(県復興防災部 浅沼秀行 副部長)
「参加した皆さんにも落ち着いて一連の行動を確認していただくことができました。これから県内にこういった行動がしっかりと広まっていけばと思います」

国は万が一ミサイルが発射された際、地下への避難を推奨していますが、県内で避難が可能な地下施設はあまり多くはありません。

盛岡市が管理する緊急一時避難施設に指定されている「地下施設」を記した地図を見ると、歩行者専用も含めた地下道やアンダーパスの12か所となっています。
県は国民保護法に基づき、緊急一時避難施設について、2月1日時点で、地下施設以外にも学校や体育館など県内の602の施設を指定しています。
県は今後、緊急一時避難施設に指定されていない地下駐車場などの調査を行った上で、指定を進める方針です。

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