開業からの利用者数が累計200万人に到達したとして、次世代型路面電車(LRT)を運行する宇都宮ライトレールは8日、宇都宮駅東口停留場で記念イベントを開き、乗客200人に記念品を配布した。
LRTの利用者数は昨年8月26日の開業から162日目の今月3日、累計200万人に到達した。当初予想より31日早い。年末年始開けの1月中旬以降は1日平均で平日約1万2千~3千人、土日祝日約9千~1万人で推移している。
記念イベントは正午に開始。この時間帯に発着する電車の乗客に先着順で、運転士2人が「いつもありがとうございます」と声をかけながら、沿線洋菓子店のLRTロゴ入り焼き菓子を手渡した。
姉と真岡市から訪れた高松恵美子(たかまつえみこ)さん(65)は「かしの森公園前に車を止めて乗ってきた。開業前は必要ないと思っていたので、大勢の人が乗っていてびっくり」と話した上で「真岡方面からの接続バスも増えたらもっと便利になる」と望んでいた。
6カ月弱で200万人に到達したことで、同社は年間では約450万人になると試算。新型コロナウイルス禍前(2018年度)の全国の路面電車と比べると岡山電気軌道(岡山市)の約369万人や豊橋鉄道・市内線(愛知県豊橋市)の約306万人より多くなる見通し。