マカオ司法警察局がカジノ内で取り締まり実施…違法両替従事者10人発見

マカオ司法警察局による一般市中を重点取り締まり対象としたパトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ警察総局の指揮下、各種犯罪に対する抑止と取り締まりによる社会治安を目的とした「冬の防犯運動2024」が展開される中、マカオ司法警察局でも域内各所の重点場所及び犯罪多発地点における対応を進めている。

 マカオ司法警察局が2月8日に発表した内容によれば、同運動の一環として、7日午後1時から午後7時半にかけて、刑事捜査員25人を動員してマカオ半島及びコタイ地区のカジノ施設内で換銭党と呼ばれる違法両替を重点取り締まり対象としたパトロールを実施したとのこと。

 今回のパトロール期間中、217人(男136人、女81人)が調査対象となり、このうち10人(男9人、女1人)について違法両替従事の疑いがあるとして身柄を拘束、警察署へ移送。その後の身元確認及び調査を経て、いずれもマカオで他の犯罪に関与していないことが明らかとなったため、旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の出入境管理部門に身柄を引き渡し済みとした。

 同局では、今後も上位部門と連携し、綿密なパトロールを実施することで、マカオの治安の安定と居民及び旅客の安全維持に全力を尽くすとしている。

マカオ司法警察局による一般市中を重点取り締まり対象としたパトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 マカオのカジノでプレイする際には主に香港ドルが用いられることから、中国本土から人民元を持ち込む旅客にとって香港ドルとの両替が必要となるケースがある。

 かねてよりマカオのカジノ施設内外においては、換銭党が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発していることから、警察当局が換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、度々大規模掃討作戦を展開するなど、取り締まりを強化して臨むほか、インバウンド旅客に対して詐欺被害を避けるため正規ルートでの両替を行うよう呼びかけもなされている。

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