上野真実が1年半ぶりのなでしこ復帰!リーグ戦5試合連続得点中のFWに指揮官は期待寄せる「パフォーマンスがよく北朝鮮との対戦経験もある」

なでしこジャパンに選出されたS広島RのFW上野真実[写真:©超ワールドサッカー]

日本サッカー協会(JFA)は8日、パリ・オリンピックアジア最終予選となる北朝鮮女子代表戦へ向けたなでしこジャパンのメンバー22名を発表。池田太監督は選考理由について言及した。
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2大会連続6度目のオリンピック出場を懸け、ホーム&アウェイでの最終予選に臨むなでしこジャパン。メンバーにはキャプテンの熊谷紗希(ローマ)や、司令塔の長谷川唯(マンチェスター・シティ)らが順当に選出され、ブラジル遠征で初招集を受けた谷川萌々子(FCローゼンゴード)と古賀塔子(フェイエノールト)が継続して招集を受けた一方、負傷中の宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)や猶本光(三菱重工浦和レッズレディース)らが選外となった。

主軸を担っていた2人については「ケガはつきものとはいえ、乗り越えなければならないものだと思っていますし、早い回復を祈っています」と、配慮の言葉を残している。

また、代わる戦力として、上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)が2022年7月以来となる代表復帰を果たした。

指揮官は上野の選出に関し、「WEリーグ、皇后杯でのパフォーマンスがよく、アジア競技大会での対戦経験もある。ゴール前での感覚や、スコアを取っている部分も含めて、選出した」と、選考理由を述べた。

熊本県出身の27歳FWは、2023年のアジア競技大会に日本女子代表として参加。北朝鮮とも決勝で相まみえ、連覇に貢献している。WEリーグでは5試合連続得点中で、5ゴールは現在リーグ単独トップと、好調を維持している。

上野が所属するS広島Rは、今季もこれまで通りの[4-3-3]でスタートし、現在は[3-4-2-1]を併用。上野は最前線やインサイドハーフ、シャドーでプレーしてきた。チームによって戦い方は異なるとはいえ、なでしこジャパンが採用するシステムと同じ形の中で継続的にプレーしているのは、本人にも代表にとってもプラスに働くだろう。

池田監督は「布陣に関しても、(選手が)流動的に関わりある攻撃を作り上げてきたので、いろいろな選手を前線でも中盤でも考えている」とコメント。S広島Rのチームメイトである中嶋淑乃とのコンビにも注目が集まる。

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