ミス慶応&ミス日本候補→女子アナ→アクセンチュアから衆院へ!生活保護も経験、国民民主が27歳女性擁立

国民民主党が8日、柿沢未途被告の議員辞職に伴う衆院東京15区補選(江東区、4月28日投開票)に、元フリーアナウンサーで外資系ITコンサルティング会社社員の新人、高橋茉莉氏(27)を擁立すると発表した。

高橋氏はこの日、同党の玉木雄一郎代表(54)とともに国会内で会見。2016ミス慶応とミス日本のファイナリスト、セントフォース所属の女子アナ、アクセンチュア社員とキラキラした経歴を持つが「私の人生は、とってもお金に困ってきた人生です」と、父親の経営する会社の倒産後に暗転した道のりを語り始めた。

立教女学院小学校から、大学まで進学する予定が退学。生活保護も経験し「今でも1千万円近くの奨学金の支払いを背負いながら、79歳の両親の面倒を見ている。まじめに勉強を頑張ってきたのに、物価と税金は上がって賃金は上がらず、生活が苦しい。おかしいと心から思った。皆さんが生きることに困らない、安心して暮らせる社会を実現したいと政治を志すようになりました」と熱弁した。

自民党の裏金問題に憤り「昨今の政治家の方々の裏金問題に、いち国民として私はとても怒りがある」と出馬を決断。奨学金の負担軽減や卒業生の債務免除、若者の所得をアップさせることやクリーンな政治の徹底を政策に掲げた。

高橋氏は「ミスコンは発信力だったり、プレゼン能力が問われる場所だった。アナウンサーで培った伝えていく、思いを訴えるという力を政治活動で生かしたい。コンサルタントとしても、企業の問題解決を行ってきた。政治活動はある意味、社会の問題を解決していく仕事だと考えている。ロジカルに解決していきたい」と、異色の経歴を政界で発揮したいと訴えた。

4月28日に予定される衆院3補選のうち、島根1区と長崎3区には候補者を国民民主党として立てる予定がないとした玉木氏は「協力できるところは協力してやれないかと申し入れをした」と、現時点で東京15区に候補者を擁立していない立憲民主党に選挙協力を申し入れたことを明かした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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