空き巣、車上狙い、置き引き…被災地で一日に数件発生 道路被害が大きく、パトロール活動阻まれる

能登半島地震では、長野県警の警察官も、のべ1100人余りが派遣され活動しました。7日、取材に応じ、道路の被害が大きく、活動を阻まれたことや、倒壊家屋の空き巣が相次いでいたことなど、厳しい状況を振り返りました。

特別自動車警ら部隊・岩崎裕太警部補:
「倒壊家屋の空き巣があったり、避難場所で車上狙いや置き引きがあったりとか、復旧作業をしている方々の車の中から財布が盗まれるとか、一日数件は発生している状況」

被災地で見てきた厳しい現実。7日、能登の被災地に派遣された県警の警察官3人が、活動を振り返りました。

県警は地震当日から15部隊のべ1164人を珠洲市や輪島市などに派遣し、行方不明者の捜索のほか、パトロールや避難所での生活相談などにあたりました。

パトロールにあたった自動車警ら部隊の岩崎警部補は、道路の被害が大きく、活動を阻まれたと言います。

特別自動車警ら部隊・岩崎裕太警部補:
「道路が一番です。行きたくても行けないという場面が結構ありました。まずは道路網の整備というのが災害(支援)の活動をするには大事になると強く感じた」

生活安全部隊の今警部補は、避難所で被災者の相談などにあたりました。先の見えない生活に不安を抱えている人が多く、話し相手になることを心がけたと言います。

特別生活安全部隊・今博子警部補:
「『他に行くあてがない』とか、『知らない土地に二次避難をしたくない』とか、途方に暮れているような心境である話を多くうかがいました」

被災地では今も1万人以上が避難生活を送っています。県警は、要請に応じて今後も派遣を続けます。

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