【大阪・枚方】東香里小学校で「メタバース美術館」設立のためのクラウドファンディングを実施

枚方市立東香里小学校では、OECD(国際経済全般について協議することを目的とした国際機関)の共創プロジェクトの一環として、カンボジアのマンゴースクールの生徒と交流し、各々が思い描いた未来の「ムラ」や「まち」を共同で仮想空間「メタバース」内の美術館で飾ろうという取り組みを行っています。そのための資金30万円(第2目標:50万円)を2月14日(水)までクラウドファンディングで募るとの話題を耳にし、早速学校にお邪魔してみました。

「カンボジアの子どもたちと共に格差をなくし、壁を越えたい」との思いで子どもたちのチャレンジがスタート

かねてよりカンボジアの子どもたちとお互いの伝統の踊りを教えあうなど交流を深めていた東香里小学校の児童たち。オンラインで交流する中で見えてきた、カンボジア側の通信環境や情報機材の不足から、自分たちのオンライン環境と比べて不公平さを感じた児童たちは「この格差をどうにかしたい」との思いを抱きました。

そこで、メタバース美術館の設立を最終目標に据え、その過程で必要となる情報機材の購入費用について日本教育新聞社の行うクラウドファンディングで寄付を募ることにしました。

この日の授業は、実際にカンボジアの子どもたちに行う日本の紹介についての事前準備。

子どもたちはそれぞれ班に分かれて「教室」や「文房具」、「給食」といったお題をどう紹介するべきか、先生や友達と話し合っていました。

出典:リビング大阪Web

「なぜ?」「どうなる?」と考えさせる教育で子どもたちの成長を後押し

授業を通して印象的だったのが、子どもたちに安易に答えを与えるのではなく、「なぜその教室が必要なのか?」「もし向こうの子どもたちが文房具の使い方を知ったら、どうなると思う?」と原因と結果を自分たち自身で考えさせる同校の教育方針。

東香里小学校では、論理的に物事を考える力を養う「ロジックブランチ」とイメージを刺激してアイデアを出させる「マインドマップ」の2つを用いて、右脳と左脳の発達の両方の側面から子どもたちにアプローチしています。

出典:リビング大阪Web

「違っても仲良くする」のではなく、「違うから仲良くする」。性別や年齢、国境、国籍、言語の壁といった垣根を問わないメタバース空間を通じて、平和で公正な社会づくりに思いを馳せた児童たち。4年生の担任を受け持つ磯西重行さんは、交流授業を通して子どもたち自身が問題を「自分ごと」として捉えられるようになったのが大きな成長だと語っていました。

子どもたちには今回の経験を糧に、これからも沢山色々なことを経験・吸収して、大きく成長していってほしいですね。

出典:リビング大阪Web

「メタバース美術館」創立のためのクラウドファンディング

日時:1月10日~2月14日(水)

目標額:ファーストステージ 30万円、ネクストステージ 50万円

支援はこちらから https://readyfor.jp/projects/133943

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