ヘンダーソンが東京進出へ、大阪芸人らの相次ぐ発表にSNS動揺

大阪の若手芸人の「東京進出」発表が止まらない──。お笑いコンビ・ヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)が3月31日をもって、現在所属している「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)を卒業し、東京進出することを発表。6日にはさや香、続く7日にはビスケットブラザーズや滝音らと、3日連続の発表にSNSは嘆きの声が相次いでいる。

お笑いコンビ・ヘンダーソン(左から子安裕樹、中村フー)

NSC大阪校29期出身、ノリツッコミを繰りかえす漫才スタイルと唯一無二のキャラクターが武器のヘンダーソン。結成15年目のラストイヤーで挑んだ昨年末の『M-1グランプリ』では敗者復活選で21組中2位と検討したものの、惜しくも決勝進出を逃していた。

M-1後は、各所で「東京進出」を匂わせていた2人。自身のYouTubeでは『遂に東京進出?!東京所属の芸人さんにご挨拶の回』とし、「ルミネtheよしもと」内で同期の見取り図・リリーやヤーレンズらに媚びを売る(動画内で本人の発言)様子を配信。後輩芸人・黒帯のYouTube『黒帯会議』に出演した際は、「毎年のように東京に行くと話している」と黒帯に明かされ、中村も「6年前からずっと言ってる。全国区の芸人になってテレビに出たい。今回の『M-1』が終わってさらに東京への思いが強くなっている」と発言していた。

今回の件は、2人のYouTubeで発表された。「東京行く行く詐欺というものをずっとし続けてきたコンビなんですけれども」と挨拶しつつ、中村が「僕が大阪生まれ大阪育ちなので住み慣れた町を出るのがさみしいし、どうしても腰が重かったんですけれども、次のステップに進もうということで。ほんまに今回決断しました」とコメント。「まだ周りの芸人さんに言っても疑われている状況なんで」と明かした。芸歴17年目、コンビ歴15年、『M-1』を終えての大きな一歩となる。

動画内ではシビアなギャラ事情に触れる場面も。「前の(マンゲキの)支配人に『どうやったらギャラ上がるんですかね?』と聞いたときに、『「M-1」か「キングオブコント」優勝しかないですね』と言われて、そりゃもちろん優勝したい気持ちありましたけど、全員が全員獲れるわけではないとわかっていたんで。そうなったときに関西でずっと漫才を続けていって・・・という考えもありましたけど、この芸歴になって、僕らより若い子らがどんどん稼いでギャラが上がって。本当に告発じゃないですけど」と漏らす一幕も。「僕ら世代の芸人は、やっぱり全国区にならないと。遅咲きっていうところも見て欲しいなって」と意気込んだ。

6日にはさや香、続く7日にはビスケットブラザーズや滝音ら、ヘンダーソンと同日の8日には「よしもと漫才劇場」所属の生ファラオとソマオミートボール、鉄人小町も東京移籍を報告。3日連続の発表にSNSでは「東京側のキャパが心配になってくるほど・・・」「いやいやまって!?卒業しすぎちゃう!?」「連日の小出しでまだまだ増える可能性とかある?」「むりむりむり」「心臓がもたない」と、お笑いファンから動揺と驚きの声が相次いでいる。

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