県と盛岡市は8日、国と共同で、弾道ミサイルを想定した初の住民避難訓練を市内3カ所で実施した。地域住民ら約230人が参加し、国のガイドラインに基づいた緊急時の避難手順や屋内で身を守る方法などを確認した。
近年北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次いでいることを受け、地下への迅速な避難など国のガイドラインに基づいた避難行動の普及・啓発につなげようと、内閣官房、総務省消防庁、県、盛岡市が共催した。
訓練は、午前10時ごろに他国から発射された弾道ミサイルが本県上空を通過したとの想定で、もりおか歴史文化館、岩手公園地下駐車場、盛岡市立杜陵小学校の3カ所で行われた。
このうち、メインのもりおか歴史文化館周辺での訓練には地域住民ら約30人が参加。担当職員らの誘導に従って同館の地下や地下駐車場へ移動し、壁に向かって頭を抱えながらしゃがみ込むなど約10分間の避難行動を取った。
国は弾道ミサイル落下時の行動として、屋内の場合は窓から離れることなどを促している。詳しくは内閣官房のポータルサイトで確認できる。URLは次の通り。