水平リサイクルへ協定 奥州市、寺岡精工G、サントリーG 本庁舎にペットボトル回収機

協定締結後に記念撮影に応じる(左から)北村副本部長、倉成市長、寺岡事業部長、油井社長

 奥州市は8日、サントリーグループとシステム総合ソリューションメーカーの寺岡精工(本社東京都大田区)、寺岡精工グループの製造機能を担うデジアイズ(本社同市前沢)の3者と「ペットボトルの『ボトルtoボトル』水平リサイクルに関する協定」を締結した。使用済みペットボトルを新品に再生し続け、資源循環型社会の実現を目指す取り組み。寺岡精工製の回収機2台を市役所本庁舎内に設置して、回収した全量を再生し、サントリーが飲料製造に使用する。県内市町村が飲料メーカーや再資源化事業者と水平リサイクルの協定や契約を結ぶのは初めて。

 締結式は市役所本庁舎で行われ、倉成淳市長とサントリーホールディングスサステナビリティ経営推進本部の北村暢康副本部長、寺岡精工環境事業部の寺岡由紀事業部長、デジアイズの油井信広代表取締役社長が協定書を取り交わした。

 席上、倉成市長があいさつで「洗ってから出すなど、市民の皆さんがルールを守っているペットボトルの回収が評価され、県内初の協定を締結できた。今後とも、市が環境分野で先進的な役割を果たせるように努めていく」と決意を述べた。

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