グアルディオラ監督の「最悪の補強選手」ワースト10

これまでバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、そしてマンチェスター・シティを率いてきたジョゼップ・グアルディオラ監督。世界最高の指揮官として長くサッカー界をリードしている。

今回はそんなジョゼップ・グアルディオラ監督が獲得したものの「全く合わなかったワースト補強」を『Planet Football』からご紹介する。

アレクサンデル・フレブ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バルセロナ

アーセナルではアーセン・ヴェンゲル監督の下で巧みなドリブルを見せて活躍したベラルーシ代表アタッカー。2008年にジョゼップ・グアルディオラ監督が就任したバルセロナがまっさきに獲得した選手の一人である。

バルセロナは三冠を達成する素晴らしいシーズンになったものの、フレブ自身のプレーはほとんど記憶されていない。スペインに馴染むことができず、言語も学ばなかったこともあり、物事はまったく上手く行かなかった。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バルセロナ

イブラヒモヴィッチはサミュエル・エトー+4500万ユーロというとてつもない条件でバルセロナにやってきて、公式戦21ゴールを決めて、リーガでの優勝を経験した。しかし彼自身は全く上手く行っていなかったという。

「バルセロナでは学校に戻ってきたような印象だった。メッシ、チャビ、イニエスタ、全員が小学生のようだった。誰もが言われたとおりにサッカーをしていて、オレは全く合わなかった」とイブラヒモヴィッチは後に語り、グアルディオラの指導を批判した。

ドミトロ・チグリンスキー

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バルセロナ

2009年夏、イブラヒモヴィッチとともに前年度三冠を達成したバルセロナを更に強化するために補強されたウクライナ人ディフェンダー。カルレス・プジョルの長期的な後継者として期待され、ジェラール・ピケとのコンビを組むことも予想された。

ただ物事はうまくいかず、彼は1年で10試合にしか出場できず、次年度にはシャフタール・ドネツクに戻っていった。後に明かされたところによれば、加入が遅かったことと言葉が分からなかったことで全く理解できないままプレーしていたからだという。

ケイリソン

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バルセロナ

1400万ユーロの移籍金で2009年にパウメイラスから獲得されたブラジル人アタッカー。「ロマーリオ二世」とも呼ばれた期待の若手であったが、バルセロナでは1試合も出場することがなかった。

エンリーキ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バルセロナ

ケイリソンと同じように、2008年にパウメイラスからバルセロナに加入した若手ブラジル人センターバック。初年度からレヴァークーゼン、ラシン・サンタンデール、パウメイラスへとローン移籍し、そのまま退団した。

マリオ・ゲッツェ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:バイエルン・ミュンヘン

グアルディオラはバイエルン・ミュンヘンでチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げることはできなかったが、ブンデスリーガでの3シーズンでは国内を連覇し続け、後に11連覇を達成するための基盤を作った。

バイエルンは3700万ユーロを支払ってライバルのボルシア・ドルトムントからマリオ・ゲッツェを獲得。彼は決して大失敗ではなかったが、怪我に苦しみ、当初の期待ほどの成長は見せられなかった。彼がバイエルンに所属した3年間は、まさにグアルディオラが率いた3シーズンであったのだが…。

クラウディオ・ブラボ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:マンチェスター・シティ

グアルディオラがマンチェスター・シティで作り上げたのは後方からの執拗なビルドアップだ。そのため彼はポゼッションスタイルに合わないGKジョー・ハートを外し、その代替としてバルセロナからチリ代表のクラウディオ・ブラボを獲得した。

ただイングランドにやってきたブラボはかつての輝きを見せることはなく、自信なさげなプレーでミスを連発。翌年にマンチェスター・シティは大枚をはたいてエデルソンを獲得し、ブラボはバックアップに回された。

ノリート

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:マンチェスター・シティ

グアルディオラが率いたマンチェスター・シティがプレミアリーグを支配するほど強くはなかった時代。2016-17シーズンは不可解なほど不安定で、パフォーマンスが安定せず、トロフィーも得られず、トップと15ポイント差の3位になった。

このときに獲得された選手が、セルタからやってきたウインガーのノリート。30試合で6ゴール、そしてボーンマス戦での頭突き。1シーズンをシティで過ごし、そのままスペインへと放出された。

バンジャマン・メンディ

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:マンチェスター・シティ

ベルナルド・シウヴァ、ファビーニョ、ラダメル・ファルカオ、キリアン・エムバペ。モナコでリーグアンを制覇した伝説のチームの一員であったメンディは、2017年に5200万ポンドでマンチェスター・シティへとやってきた。

しかし彼は頻繁に怪我をし、ピッチ外では規律違反を繰り返し、そして無罪になったとはいえ性的暴行疑惑で逮捕されてしまった。シティとしては出場停止という形で対処せざるを得ない状況であったが、結局メンディは給与未払いでクラブを訴えることになった。

カルヴィン・フィリップス

グアルディオラの下でプレーしたクラブ:マンチェスター・シティ

橋岡大樹で6人目!「プレミアリーグに挑戦した“東アジア出身のディフェンダー”」

本当に奇妙なことだが、イングランドで屈指の守備的MFとみなされていたカルヴィン・フィリップスは、ジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティで全くフィットしなかった。その気配すらなかった。

マンチェスター・シティで在籍中には6試合に先発出場したのみだが、5個のタイトルを獲得した。そして大きなお金を稼いだ。そしてこの冬ウェストハム・ユナイテッドへとローン移籍することになった。

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