バイデン氏また言い間違え、独首相を混同 高齢不安増す可能性

[ワシントン 8日 ロイター] - バイデン米大統領(81)は7日夜に開いた11月の大統領選に向けた資金集めの集会で、ドイツのメルケル前首相を2017年に死去したコール元首相と言い間違えた。人名の言い間違えは今週に入り2回目。再選を目指す中、「高齢」が一層懸念視される可能性がある。

バイデン大統領は7日の演説で、大統領就任後初めて臨んだ21年の主要7カ国(G7)首脳会議での会話を紹介。同年に起きた米連邦議会襲撃事件に言及し、「コール独首相は私を見て、『明日の英ロンドン・タイムズに1000人が英議会のドアを破壊し、死者も出たという記事を見たら、大統領は何と言いますか』と言った」と語った。21年のG7に出席していたのは故コール氏ではなく、メルケル前首相だった。

バイデン氏は週初にも21年のG7首脳会議に関し言及した際、フランスのマクロン大統領を96年に死去したミッテラン元大統領と混同した。

また、11月の大統領選で共和党候補となる可能性の高いトランプ前大統領(77)も最近の演説で、同党の対抗馬であるニッキー・ヘイリー元国連大使を民主党のペロシ元下院議長を言い間違えている。

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