ジェフ・ベック、豪華アーティスト集合のチャリティシングルのオープニングソロを担当

ジェフ・ベックの生前最後のレコーディングが、マーク・ノップラーによるチャリティシングルとしてリリースされる。ダイアー・ストレイツのフロントマンとして知られるマークが1983年のスコットランドのコメディ映画『ローカル・ヒーロー』のサウンドトラック『ゴーイング・ホーム(テーマ・フロム・ローカル・ヒーロー)』を若年性がん患者のための慈善団体、ティーン・エイジ・キャンサー・トラストとティーン・キャンサー・アメリカ支援のために再リリース、ギタリストを始め著名ミュージシャンらの共演が話題となっている。

9分の同曲にはジェフの他、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッド、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、エリック・クラプトン、スティング、ジョーン・アーマトレイディング、ブルース・スプリングスティーン、ザ・フーのピート・タウンゼント、ナイル・ロジャース、ジョーン・ジェット、クイーンのブライアン・メイ、更にブラック・サバスのトニー・アイオミ、イーグルスのジョー・ウォルシュ、サム・フェンダーら錚々たる面子が揃っている。

昨年1月に細菌性髄膜炎で78歳で亡くなったジェフは、エモーショナルなソロで同曲のオープニングを飾り、ティーンエイジ・キャンサー・トラストの名誉パトロンでザ・フーのバンドメンバー、ピート・タウンゼントと共にティーン・キャンサー・アメリカを創立したロジャー・ダルトリーはハーモニカで参加、ザ・ビートルズのリンゴ・スターとその息子ザック・スターキーがドラムを交代でシームレスに叩き、スティングがベースでリズムセクションを仕上げている。

ザ・ビートルズ、ザ・フー、ポール・ウェラーとの仕事で知られるアーティスト、ピーター・ブレイクがアートワークを担当、ロンドンの楽器店ハンクス・ギターショップの前に、参加アーティストが全員集合したものとなっている。

ロンドン西部のブリティッシュ・グローヴ・スタジオでピート・タウンゼント、エリック・クラプトン、アルバート・リーを迎えレコーディングをスタートさせた同曲、プロデューサーを務めたガイ・フレッチャーはジェフのソロについて、「これは、なるべくしてそうなったものだ。彼のプレイは涙を誘うよ」と話している。

売上の50%が両チャリティ団体に寄付されるという同曲は3月15日にリリース予定で、iTunesストアとmarkknopflersguitarheroes.tmstor.esから現在予約受付中だ。また、参加アーティストのサイン入りのギター8本も販売され、収益は両団体に半分ずつ寄付される。

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