砺波から支援隊派遣 断水の七尾で水道復旧

水道復旧作業を進める砺波市の支援隊=七尾市内

 砺波市と砺波管工事業協同組合は8日、能登半島地震で断水が続く七尾市に水道復旧支援隊8人を派遣した。組合員らが水道管の漏水箇所の確認作業を進め、漏水箇所がなかった約170戸を通水した。

 支援隊は七尾市中心部で専用の棒を水道管に当てて漏水箇所がないかを調べる作業を地道に続けた。元日の発災からトイレも流さず困っていた被災住民からは「ありがとうございます」などと感謝されたという。

 支援隊は引き続き、漏水箇所を調べる作業を続け、漏水箇所が見つかれば、重機を使って土を掘り起こして水道管を修理する作業を行う予定という。

 8日早朝に砺波市役所前で行われた出発式で、夏野修市長が「被災者を思い、一日も早い復旧にご協力をお願いします」と激励。支援隊を代表し市建設水道部の齊藤正晴主査が「一日も早く日常を取り戻せるよう全力を尽くす」、修理班代表の砺波管工事業協同組合の紫藤正人理事長が「給水工事の復旧に当たる」とそれぞれ述べた。

  ●南砺、滑川市と3日間ごと交代

 日本水道協会中部地方支部から協会富山県支部を通じた派遣要請で、砺波市は南砺、滑川両市と班を編制し、各市が3日間ごとに交代する。七尾市では約1万2千世帯で断水が続いており、支援隊は復旧するまで日帰りで活動を続ける。

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