能登半島地震による津波などの影響で漁具が流された射水市新湊漁港の漁船「高志丸」が8日、今年初めてベニズワイガニ漁に出漁し、水揚げした。発災後は全3隻のうち1隻しか出漁できない状態だった。残り1隻も10日に出漁予定となり、関係者は地震前の活気復活に期待を寄せた。
漁師によると、多くのカニかごが流され、海底の地滑りでかごが埋もれ、カニの姿も見当たらなくなった。これまで「翔冠丸」しか出漁できていなかった。
高志丸は1月31日に新たにかごを仕掛け、8日は2隻が出漁。水揚げは地震前と比べて少なく計約300匹が昼競りに掛けられた。
ベニズワイ漁は冬が最盛期で、5月ごろまで続く。