「茶番劇で評判はどん底に落ちた」中国メディアの“メッシ叩き”が過熱の一途「世界中で大きな論争を引き起こした」「アメリカの司会者も批判した」

リオネル・メッシの香港での欠場騒動が、日増しに大きくなっている。

所属するインテル・マイアミは、2月21日のMLS開幕を前に、アジアでのプレシーズン・ツアーを敢行。サウジアラビアで2試合、香港で1試合、日本で1試合を戦った。

各地のサッカーファンの目当てはメッシだった。しかし、アルゼンチン代表FWは1月29日と2月1日のサウジアラビアでの2試合には出場したものの、2月4日の香港での香港リーグ選抜戦は怪我を理由に欠場。90分間ベンチに座ったままだった。

香港での欠場は、現地サッカーファンの大きな期待を裏切ったとして、香港や中国メディアの激しい怒りを買った。さらに3日後の日本での神戸戦に出場したことで、現地メディアによる“メッシ叩き”は過熱の一途を辿っている。

中国メディア『捜狐』は8日、いくつもの記事でメッシを糾弾。香港での欠場と日本での試合に出場した経緯、香港ファンによるチケット代の返金運動などに触れながら、さまざまな角度からメッシに対して非難の声を挙げた。
同メディアは、「アメリカの司会者も、騒動を起こしたメッシをこのように批判した。香港での試合を怪我で欠場したが、日本でプレーしたのだから怪我は大きなものではなかった。わずか3日で怪我から回復した。誰がそんなことを信じるのか? 香港と東京でのメッシの態度はまったく違っていたから、ファンはさらに激怒した」と記し、「この騒動は世界中で大きな論争を引き起こしている」と、大ごとになっていることを強調した。

また、同じアメリカの司会者のコメントとして、「メッシはチームメイトに依存している。バルセロナ時代に勝てたのは強力なチームメイトがいたからだ。カンプ・ノウを去った後のメッシは無敵ではない」という話も引用し、非難を続けた。

さらに、「今回の茶番劇でメッシの評価はどん底に落ちた。メッシもインテル・マイアミの共同オーナー、デイビッド・ベッカムも香港で非常に人気があったが、もうメッシもベッカムも香港でカネを稼ぐことは不可能になった」と、メッシとベッカムを見限った一文も掲載した。中国メディアの熱は、すぐには冷めそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社