メキシコ中銀、金利据え置き ガイダンス修正で今後の利下げも示唆

Brendan O'Boyle

[メキシコ市 8日 ロイター] - メキシコ中央銀行は8日の会合で政策金利を7回連続で過去最高水準の11.25%に据え置くことを決めた。一方で今後利下げに動く可能性も示唆した。

今回は声明のフォワードガイダンスを修正。昨年12月に盛り込まれていた「しばらくの間」現在の政策金利を維持するとの表現が削除された。同時に「次回以降の会合では入手可能な情報次第で金利調整の可能性を検討する」との言い回しが入り、物価見通しによっては利下げが選択肢になり得るとの見解が示された。

これに先立って発表された1月消費者物価指数は、総合ベースで3カ月連続上振れたものの、注目度の高いコアは減速基調を保った。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ジェーソン・タビー氏は、最新の声明文について「全般的なタカ派バイアス」を残しつつも、恐らくは次の3月会合にも緩和サイクルを開始する余地をさらに広げていると分析した。

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