東部アブデーフカ、防衛困難に ロシア攻勢「多方向から」

 【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカのバラバシ市長は8日、ロシア軍の攻勢により防衛が難しくなっていると明らかにした。「大勢の敵が多方向から押し寄せ、極めて厳しい状況にある」と語った。ロイター通信が報じた。ロシアはアブデーフカの制圧を狙っており、プーチン大統領も「最優先課題の一つだ」と述べていた。

 ロシア軍は、ウクライナ軍の物資供給網の寸断や塹壕の包囲を図っているとされる。バラバシ氏は、侵攻前は3万2千人いた市民が941人まで減ったと訴えた。

 米紙ワシントン・ポストは、ウクライナ軍の兵員不足が深刻だと報じた。

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