久常涼 44歳ベテランの“遅刻”で繰り上がり出場

ベテラン選手のハプニングで繰り上がり出場(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 初日(8日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

ウエーティング1番手で出場を待っていた久常涼が、初日の朝に繰り上げでフィールドに入った。スタート時間を勘違いしたルーカス・グローバーが遅刻を避けられなくなり、出場を辞退したため。

米ゴルフチャンネルによると、グローバーはホテルにいたところ、ツアー関係者からの電話で勘違いに気づいたが、すでにスタートの1分前。ゴルフ規則5.3(ラウンドを始めること、終えること)では、プレーヤーは決められたスタート時間にティオフしなければならないと定められている。スタート5分未満の遅れの場合は最初のホールに2罰打、5分以上遅れた場合は失格となる。

グローバーはスタート時間が書かれたテキストメッセージを読み間違えたとし、「自分を責めているが、同時に笑っている」と語った。米ツアー6勝の44歳はまさかの理由で、フィールドから去った。

久常は午前8時26分にスタートした。

ゴルフ規則5.3「ラウンドを始めること、終えること」

プレーヤーは自分のスタート時間にスタートしなければならない(早くスタートしてはならない)。
このことは、プレーヤーは委員会が設定したスタート時間にスタート地点でプレーをすぐに始めることができる状態でなければならないことを意味する。
委員会が設定したスタート時間は正確な時間として扱う(例えば、午前9時の意味は午前9時00分00秒であり、午前9時01分までの時間ではない)。

規則5.3aの違反の罰:失格。ただし、次の3つの場合を除く
例外1)プレーヤーが5分以内の遅れでスターティングエリアに到着し、プレーをすぐに始めることができる:プレーヤーは自身の最初のホールに適用する一般の罰を受ける。
例外2)プレーヤーが5分以内で早くスタートする:プレーヤーは自身の最初のホールに適用する一般の罰を受ける。
例外3)プレーヤーが時間通りにスタートできなかった例外的な状況があると委員会が裁定する:この規則の違反とはならず、罰はない。

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