中国の龍と西洋のドラゴンの違い、中国ネット民が議論「ドラゴンボールのシェンロンって…」

7日、中国中央テレビ(CCTV)の微博アカウント「央視新聞」は、「中国の龍と外国人が言うドラゴンは異なる」とする動画記事を掲載した。

2024年2月7日、中国中央テレビ(CCTV)の微博アカウント「央視新聞」は、「中国の龍と外国人が言うドラゴンは異なる」とする動画記事を掲載した。

同アカウントは西洋のドラゴンについて「口から激しい火炎を吐き、大きな翼と長い鱗(うろこ)を持ち、性格は烈火のごとく激しい。ネガティブなイメージがある」と説明。これに対し中国の龍は「馬の頭に鷹の爪、魚の鱗に鹿の角、蛇の体で翼はなく、幸運や吉祥を表す」とし、両者は似て非なるものであることを紹介した。そして、外国人に龍とドラゴンの違いを説明する際には「もしある日、龍に遭遇し、龍を怒らせたくないのであれば、ドラゴンではなく中国語の『ロン』と呼ぶよう教えてあげよう」としている。

この件について、中国のネットユーザーは「龍は龍。ドラゴンとは関係ない」「竜は神秘の生物というだけでなく、精神の象徴でもあり、勇敢さや堅忍さ、知恵、団結といった意味が込められている。その文化的意味は、中国の伝統文化と密接につながっている」「確かに認識を変える必要がある。翻訳の際に相手の文化に適切な言葉がない場合、音をそのまま使って訳すべきなのだ」「ドラゴンは翼の生えたオオトカゲだ」「われわれの龍は、われわれ華夏の子孫と同様善良で勇敢なのだ」「中国の龍には”Loong”という固有の英単語があることをみんなに覚えてもらいたい」「外国に住んでいるけど、この区別をつけるのは本当に必要だと感じている」など、そのほとんどが同アカウントの内容に賛同するコメントを残している。

また、中には「そういやドラゴンボールに出てくるシェンロンって、ドラゴンじゃなくて中国の龍だよな」との疑問を提起するユーザーも見られた。(翻訳・編集/川尻)

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