横浜FMからセルヴェット移籍へ。西村拓真に誹謗中傷が…都合良すぎと反発も

西村拓真 写真:Getty Images

横浜F・マリノスは2月8日、日本代表FW西村拓真が海外クラブへの移籍を前提とした交渉・準備のため、チームを離れることになったと公式発表。DF常本佳吾が主力選手として活躍し、元鹿島アントラーズ監督のレネ・ヴァイラー氏率いるスイス1部セルヴェットFCへ期限付き移籍が濃厚とみられる中、同選手に対する過度な批判や誹謗中傷が議論の対象となっている。

横浜FMは1月15日に2024シーズン開幕にむけて始動すると、同月22日から今月2日にかけて宮崎県内でトレーニングキャンプを実施。横浜に戻った後は、7日に「2024 横浜F・マリノス キックオフパーティー」を開催するなど、14日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)バンコク・ユナイテッド戦に向けて士気を高めていた。

今年初戦を1週間後に控える中での西村離脱発表に、ファン・サポーターからは「いきなりすぎる…」「このタイミングで西村退団かよ…」と戸惑いの声が。ネット上では「西村は感謝に値する選手」「どんなタイミングでも選手の意志があれば最大限尊重する」といったコメントが見られる一方で、「西村レンタルで行ったとしたらダサすぎて笑えてくる」「西村最低だな」「二度とマリノスに戻って来るな」といった心無いメッセージも。「都合の良い時だけファミリーとか言って、最後は罵詈雑言かよ」「普段からファミリーとか言って、西村を批判するとか都合良すぎ」などと、過度な批判や誹謗中傷に対する反発も声も挙がるなど、同選手の海外移籍に対する見方を巡って議論が白熱している。

西村の去就については、スイス紙『トリビューン・ド・ジュネーブ』のジャーナリストであるダニエル氏は8日に「セルベットFCは、西村拓真の獲得に真剣であるようだ」とリポート。すでに移籍ウィンドウが終了しているスコットランド1部リーグのハイバーニアンも関心を寄せているが、買い取りオプション付きの期限付き移籍でクラブ間合意に達する見込みだと報じられている。

なおセルヴェットはスイス1部リーグを17度制した古豪。2022年8月に鹿島監督を解任されたヴァイラー氏が2023/24シーズンからチームを率いる中、昨年7月に鹿島から常本を完全移籍により獲得。その常本は9月23日の公式戦で怪我から復帰して以降、ここまでリーグ戦全14試合スタメン出場と、右サイドバックでレギュラーに定着。チームもリーグ戦22試合を終えて11勝8分3敗と、首位ヤングボーイズから勝ち点6差の2位につけている。

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