北朝鮮の金正恩氏「敵が武力行使なら一掃」、軍創設記念日に演説

Jack Kim

[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は軍の創設記念日に当たる8日、敵が武力を行使すれば、あらゆる軍事力を駆使して一掃することをためらわないと述べた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が9日に伝えた。

金氏は国防省で演説し、兵士らに党のイデオロギーを支持し、命をかけて国を守るよう呼びかけた。

「敵がわが国に対して武力を行使しようとすれば、われわれは歴史を変える大胆な決断を下し、ためらうことなくあらゆる能力を駆使して敵を一掃する」と述べた。

また、「主敵」とする韓国と対話も交渉も一切行わないと改めて表明。強力な軍事態勢を取る方針が北朝鮮の平和と安全を確保する唯一の方法だとの認識を示した。

KCNAによると、金氏は国防省に娘と訪問した。

昨年の軍創設記念日には大規模な軍事パレードが行われた。

今年は同規模のパレードについて報じられていないが、国営メディアは国防省で儀礼兵のパレードが行われたとしている。

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