年内に0.75%利下げが妥当な可能性=米ボストン連銀総裁

[8日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は8日、インフレが持続的に2%の目標に向け鈍化していることが指標によって裏付けられれば、年内に合計で約0.75%ポイントの利下げが適切になるという見解を示した。

コリンズ総裁はシリウスXMとのインタビューで、今年は秩序ある成長の減速が見込まれるとし、「私見では年末までに政策緩和に着手することが適切」と語った。

インフレ動向の改善を楽観しているが、力強い経済成長によって鈍化ペースが落ちるリスクは現実的になっていると語った。

年内の利下げに関する「ベースラインシナリオ」は、昨年12月に公表された米連邦準備理事会(FRB)当局者の予測と「同様」とした。

12月末時点の予想では、2024年末時点の金利は4.5─4.75%で、現行の5.25─5.5%から低下することが見込まれていた。

利下げ開始時期については、インフレ率がFRB目標の2%に向かって推移していることを確認するため「さらなる証拠が必要」だが、年率の目標達成まで延期するのは遅すぎると指摘した。

FRBが重視する個人消費支出(PCE)価格指数は23年12月に前年比2.6%上昇。伸び率は同年1月の半分以下で、7カ月ベースで年率2%となった。

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