生成AI活用し英作文添削 武雄市のパイロット校・川登中で授業

生成AIを使って英語の授業に取り組む生徒=武雄市東川登町の川登中

 文部科学省の生成AI(人工知能)パイロット校に指定されている武雄市の川登中(武富幸就校長)で1日、対話型AIのチャットGPTを活用した英語の授業が行われた。1年生23人が文章の添削を受けながら、タブレット端末に話しかけ返ってくる音声を参考に英文を完成させた。

 授業では、今春入学する小学6年生に「川中のいち押し」を紹介するという課題が与えられた。生徒は自分で作った英作文をチャットGTPを使って手直しし、文章に足りない内容や分かりにくい点などの指摘を受けていた。

 的確な質問をしないと全く意図していない回答が返ってきたり、習っていない単語が出て逆に辞書で調べ直すケースもあった。生徒からは「自分が作った文章がより分かりやすくなってよかった」「英語以外に数学の授業でも使ってみたい」などの感想が寄せられた。

 授業を担当した中尾沙織教諭は「教える側にとってはAIが補助教諭の役割を担ってくれるので、生徒の質問に細かく対応できる。今後もより良い活用法を生徒と一緒に考えていきたい」と話した。(澤登滋)

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