雄武のホタテ 武雄の給食に 地名が逆で交流 1トン寄付

雄武町から届いたホタテを使った給食を食べる児童=武雄市の御船が丘小

 地名の字が逆さまという縁で武雄市と交流している北海道雄武(おうむ)町から、町特産のホタテが1トン寄付された。3月末までに、市内16の小中学校の給食でホタテを使ったメニューが提供される。

 福島第1原発処理水の海洋放出への対抗措置として中国などが日本産水産物の輸入を停止した影響が、雄武町のホタテにも広がっている。町はホタテを買い取ってイベントなどで販売しており、交流のある武雄市の子どもたちにホタテに興味を持ってもらいたいと寄付を決めた。

 1月30日は御船が丘、橘、北方小と北方中の4校の給食でホタテ料理が出た。御船が丘小では「ホタテのみそチーズ焼き」が出され、児童たちは大きな口を開けてホタテをおいしそうに頬張っていた。6年の鶴岡奏祐君は「ホタテは苦手だったけどチーズとみそがマッチしておいしく食べることができた。いつか雄武町に行って本場のホタテを食べてみたい」と笑顔で話した。

 今後はグラタンやフライ、寄せ鍋などのメニューも予定されている。3~7日には、本年度の交流事業として市内の小学6年生11人が雄武町を訪問した。(澤登滋)

   

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