地元石川県から離れ栃木県内で暮らす白鴎大生の思い… 自分にできる"支援"を続けていきたい

 能登半島地震の発生から1カ月が経ち、被災地ではライフラインなど懸命な復旧活動が進められています。地元の石川県から離れて、栃木県内で暮らす大学生は、ふるさとへの心配や不安をかかえながら、自分に出来る支援を行っています。

 石川県小松市出身で白鴎大学4年生の小林尚矢さん(22)は、去年(2023年)12月、白鴎大学のバスケットボール部キャプテンとしてチームを引っ張り、大学日本一を決めるインカレで優勝に貢献しました。その栄冠から1カ月も経たない今年(2024年)1月1日、ふるさとの石川県を襲った能登半島地震が発生しました。1カ月以上たった今も「ふるさと」が心配だと話します。

 地震が起きた元日、小林さんは小松市の実家に帰省していて、家族とともに市内の神社に初詣に行きました。携帯から緊急地震速報が鳴り響くと同時に立ってはいられないくらいの激しい揺れが襲ってきて、灯篭が倒れるなどパニックになったそうです。その後、津波の危険があると分かり、市役所の建物に避難し、家に帰れたのは午後10時過ぎでした。小松市は石川県の南部にあり、石川県によりますと住宅の被害が約1700棟に上っています。

 家に戻ってからも、その夜は余震も続いていて眠れなかったと言います。小林さんは、実家が停電や断水がなかったことを確認して、1月9日に小山市内に戻りましたが、その後の地震関連のニュースを見るたびにふるさと石川の復旧・復興を願って止まないといいます。

 被害の大きかった穴水町には高校時代のバスケットボール部の友人もいて、小林さんは知人と連絡をとり友人の無事を確認した一方で、家が倒壊する被害を受けたことを知りました。

 自分にできる支援をしようと、募金をしたり大学の友人たちに支援を呼び掛けたりしています。4月からは東京都内で会社員としての生活をスタートさせますが、支援はこれからも続けていきます。

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