アクシアルリテイリング 第3四半期営業利益は17.7%増

原信外観

アクシアルリテイリング(新潟県)が2月6日に発表した2024年3月期第3四半期決算(連結2023年4月1日~12月31日)は、売上高が前年同期比5.4%増の2,030億円、営業利益は17.7%増の102億円となった。

売上高は、社会経済活動の再開や商品販売価格改定が進んだことに加え、一部生活必需品の価格を据え置いた政策が支持され、前年同期に比べて増加。営業利益については、売上高の伸長と従来から継続して取り組んでいる利益確保・コストカット施策が効果を発揮して2ケタの増益となった。

売上総利益は5.6%増の595億円で、売上総利益率は前年同期と同水準の29.3%を維持。販管費は3.5%増の493億円となったが、売上高比で約0.5ポイント改善したことが、営業利益を厚くした。

主力のスーパーマーケット事業については、売上高が5.5%増の2,025億円、セグメント利益で19.3%増の97億円を達成。PB商品で値ごろ感を維持し、惣菜などがおいしさで支持されたことに加え、人流の回復で来店頻度が高まったことで、来店客数が既存店で1.9%増加(全店2.7%増加)。買上点数は減少したものの、一品単価が全店で5.3%増となり、客単価も全店で2.7%増加した。また、売上総利益が5.9%増加し、売上総利益率も0.1ポイント改善して28.9%となったことが、スーパーマーケット事業の増収・2ケタ増益につながった。

通期の連結業績については、売上高が3.2%増の2,630億円、営業利益が4.4%増の109億円、経常利益で0.5%増の110億円を見込んだ。

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