食とスポーツと成長

先月の大阪国際女子マラソンを沿道から応援した。前田穂南選手、松田瑞生選手などトップランナーが一瞬で目の前を通り過ぎた。世界の速さを肌身で感じた。

▼今年はパリ五輪もあり、食品界も各企業が協賛する。丸大食品は1988年のカルガリー大会から36年間、日本代表を応援し続けている。5月下旬からチームジャパン応援の公式ライセンス商品を発売。今夏はスポーツ関連商品が特に注目され売場も盛り上がりそうだ。

▼食とスポーツはともに成長してきたと言える。日本ハム創業者の大社義規氏は73年の球団設立時に「食とスポーツで社会に貢献」を宣言。「若者の健やかな育成のために」との思いもあったようだ。昨年エスコンフィールドを訪れた。大社氏と野球のユニフォームを着た子どもたちが壁に描かれている。同氏の未来の子どもたちへの思いが伝わってきた。

▼先月、中学生のわが子のハンドボール大会の応援に駆け付けた。地元和菓子店などが協賛していた。同店の苺大福を購入。大手から中小、個人店までスポーツとつながっている。支え支えられ、人も企業も成長していくとしみじみ思った。

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