米軍機オスプレイ 飛行再開への調整は「来ていない」と木原防衛相 屋久島沖墜落の原因特定を受け

 【東京】木原稔防衛相は9日午前の記者会見で、米軍が輸送機オスプレイの飛行再開を検討していることを巡り、日本国内にあるオスプレイ全機の飛行再開に向けた事前調整は「現時点で来ていない」と明らかにした。

 米メディアは6日、昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた空軍オスプレイ墜落事故の原因となった機械的故障を米国防総省が特定したと報じた。飛行再開へ向けて準備も進めているという。

 木原氏は「オースティン米国防長官から関係部署に対し、日本配備機の運用前には、必ず日本政府と事前調整するよう指示が出されている」と改めて説明。

 その上で「米側には随時連絡し、飛行の安全対策などの確認作業を頻繁に進めているが、運用再開の事前調整は来ていない」と強調した。

 同じく飛行を見合わせている陸上自衛隊オスプレイに関しては「飛行の安全確認に必要な情報提供をしっかり受け、われわれが主体的に判断する」と述べるにとどめた。

記者会見でオスプレイに関する質問に答える木原稔防衛相=9日午前、国会内

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