コロワイド/4~12月売上収益10.4%増、レストラン中心に出店

コロワイドが2月8日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上収益1792億500万円(前年同期比10.4%増)、親会社に帰属する当期利益29億6200万円(前期は23億2800万円の損失)となった。

<コロワイドグループ>

国内の外食事業はトップラインが緩やかに持ち直しつつある。行動制限がない忘年会シーズンを迎えた居酒屋業態では、法人宴会の回復が見られた一方、ディナーのピークタイム後から深夜帯にかけて利用客が減少するなど、コロナ禍を経て生活様式の変化に伴う新たな消費環境への対応が求められている。また慢性的な人手不足や人件費上昇、高騰が続く原材料価格などで厳しい経営環境が続く。

新店投資は、業態・立地バランスの見直しとコロナ禍の純減分回復を主眼として積極的に出店した結果、レストラン店舗比率は90%となった。国内では、牛角・同派生業態、大戸屋ごはん処といったレストラン業態を郊外・ロードサイド中心に配置。海外ではアジア各国のショッピングモールを主要立地として、牛角・同派生業態を中心に増店を重ね、期初計画に準じた出店ペースとなった。

営業施策については、年末にかけてグループ各社で高付加価値食材を活用したメニューを展開し、体験価値と客単価を向上。例えば大戸屋ごはん処では、毎年好評の「生さんまの炭火焼き」や「大粒牡蠣フライ」等、季節の食材を活用したメニューにより来店動機を高め集客につなげた。適切なQSCAの水準を保つため、営業人員の確保・教育に注力し、料理の提供時間の短縮等にも取り組む。

店舗の出退店は、直営レストラン業態を77店舗及び直営居酒屋業態を12店舗、合計89店舗を出店する一方、直営レストラン業態を33店舗、直営居酒屋業態を17店舗、合計50店舗を閉店。その結果、直営1402店舗、FCを含めた総店舗数は2615店舗となった。

通期は、売上収益2450億500万円(10.9%増)、親会社に帰属する当期利益11億3000万円を見込んでいる。

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