仏映画から着想したイラスト展 盛岡・カフェいっぽで16日まで

「映画の印象的なシーンを頭に焼き付けたくて描いた」と話す打越紀美恵さん

 「アトリエキミー」として絵画教室などを手がける紫波町桜町のイラストレーター打越紀美恵さん(39)は、盛岡市茶畑のカフェいっぽで「ミニシアターイラスト展」を開いている。16日まで。

 ジャンリュック・ゴダール監督のフランス映画から着想した約10点を展示。学校を休みがちだった中学時代に鑑賞し、カメラワークや色彩感覚に衝撃を受けた。「完璧で隙のない」場面をオマージュし、タブレット端末で描画した。

 普段、似顔絵など依頼を受ける絵は「癒やし系・ゆるい系」のタッチ。路線が異なる今回の作品は、本来自分が描きたいものだった。打越さんは「14歳で見た映画は、今の仕事に強い影響を与えてくれた。自分の土台ともいえる展示。不登校気味でくすぶっていた当時の自分を癒やせた。人生に無駄なことはないことも伝えたい」と話す。

 入場無料。午前11時半~午後3時(最終日同2時まで)。日曜祝日休み。

 

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