栃木県の新年度予算 家計にたとえると…「貯金は潤沢ではないが知恵と工夫でお金をやりくりしていく」

 栃木県の新年度(2024年度)の予算案は、家計に例えるとどのような状況なのでしょうか。一般的なサラリーマン「栃木さん」の家庭に置き換えて考えてみましょう。

 「栃木さん」の月給は33万円。それに対してひと月の支出は37万円でそのままだと家計は赤字です。

 支出のうち、子どもの教育や病院代、それに食費などを合わせた生活費は30万7千円ほどですが、ここに、過去の借金にあたる公債費をローンの返済と見立てて毎月3万9千円、さらに、市や町への交付金を兄弟や姉妹への仕送りと見立てて毎月2万4千円ほどが加わります。

 月給だけでは生活ができない「栃木さん」は貯金にあたる「財政調整的基金」を1万5千円ずつ切り崩し、さらにローンにあたる「県債」で2万5千円を賄って家計の不足を補っています。

 貯金の残高はジリジリ減って現在227万3千円。なるべく節約して貯金を増やしたいところですが、ローンの残高は2千万円を超えています。

 「栃木さん」は「貯金は潤沢ではないが知恵と工夫でお金をやりくりしていく。スクラップ・アンド・ビルドで財源を確保していきたい」と話しています。

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