空港島警察署傾き一時移転へ 中部、地盤が不均等に沈下

 愛知県警は9日、中部空港(同県常滑市)の空港島の地盤が不均等に沈む不同沈下の影響で、中部空港署庁舎に傾きが出たため、2024年度末にも、空港第2ターミナル内に庁舎を一時移転すると明らかにした。地震で現庁舎が倒壊する可能性は低いとしながらも「可能な限り危険を回避する」としている。

 県警によると、署は鉄筋コンクリート造り4階建てで、空港開港の2005年に供用を開始した。11年ごろから駐車場の陥没や、建物同士の接合部に隙間ができるなど影響が顕在化、庁舎は0.16度傾いているという。

 県企業庁は埋め立て地の特性として沈下は起こり得るが、具体的な原因の検証は難しいとしている。

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