劉勝余さんと息子の劉斌さんが作った切り絵細工「遮面」。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)
【新華社蘭州2月9日】春節(旧正月)を間近にひかえ、中国甘粛省定西市通渭(つうい)県の切り絵職人、劉勝余(りゅう・しょうよ)さんと息子の劉斌(りゅう・ひん)さんは1年で最も忙しい時期を迎えている。数カ月かけて作った、春節の時期に地元で軒先や玄関に貼る切り絵細工「春葉」と「遮面」が販売のラストスパートを迎えているためだ。
「福」の字の入った切り絵細工「遮面」を見せる劉斌さん。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)
「春葉」は伝統的には3種類の古銭をつなぎ合わせたデザインで、「挂銭」とも呼ばれ、赤黄緑の三色であることが多い。「遮面」は「春葉」よりも大ぶりの長方形で、ボタン、ハス、菊などさまざまなモチーフがある。毎年旧暦12月30日(今年は2月9日)になると、同県ではこの2種類の切り絵を軒下や玄関、窓などの高い所に貼り、来る年の吉祥、健康、豊作を願う。
今年は劉勝余さんが「春葉」「遮面」作りを始めて46年目。劉さん親子は伝統技術を継承しながら刷新も忘れず、共に匠の精神を守っている。(記者/任延昕、何問)
劉勝余さんと息子の劉斌さんが作った切り絵細工「春葉」。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)
切り絵細工「遮面」に毛筆で色を付ける劉勝余さん。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/何問)
切り絵細工「春葉」を制作中の劉勝余さん。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)
完成した切り絵細工「遮面」を自宅で整理する劉斌さん。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/何問)
切り絵細工「遮面」を作る劉勝余さん。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)
軒下に飾られた切り絵細工「春葉」。(1月31日撮影、蘭州=新華社記者/任延昕)