盛山氏、旧統一系会合を追加報告 推薦「正直記憶にない」と強調

閣議後、記者会見する盛山文科相=9日午前、国会

 盛山正仁文部科学相は9日の閣議後記者会見で、2021年の衆院選の際、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体の会合に呼ばれていたことを、7日に自民党に追加報告したと明らかにした。推薦確認書への署名については「正直記憶になく、確認できていない」と改めて強調した。

 22年の党調査には、同年3月の集会への参加のみ報告していた。盛山氏は会見で、21年の会合については事務所の資料では確認できず記憶にもないものの「報道の写真を踏まえれば、集会に伺い推薦状を受け取ったのではと思う」とした。

 22日には解散命令請求を巡り、東京地裁が教団側と文科省側双方の意見を聴く「審問」が予定されている。盛山氏は「裁判所が行うもので、私個人の今の報道が何ら影響するものではない。政府全体としてしっかり対応していく」と強調した上で、重ねて続投の意向を示した。

 推薦確認書は教団側が望む政策への賛同を求める内容で、推薦状を出す条件とされる。盛山氏は7日に「サインしたかもしれない」と述べたが、8日は「記憶が全くない」と答弁を修正した。

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