TikTok親会社の禁輸対象指定、米超党派議員が求める

David Shepardson

[ワシントン 8日 ロイター] - 米議会の超党派議員15人は8日、レモンド商務長官宛てに書簡を送り、短編動画投稿アプリTikTok(ティックトック)運営会社を傘下に持つ中国の字節跳動(バイトダンス)を事実上の禁輸リスト「エンティティーリスト」に加えるよう求めた。

議員らは、バイトダンスが米国製ソフトウエアを調達することで生じる「重大な脆弱性」に対処する必要があるとした。

議会では米国内でTikTokを禁止したり、バイデン政権にTikTokを制限する新たな権限を与えるための取り組みが停滞している。TikTokについては米国の利用者データが中国政府に収集されるとの懸念がある。

議員らは、米国製ソフトの輸出を制限すれば米国のTikTok利用者がソフトをアップデートできず、アプリの操作性が弱まることになると指摘した。

TikTokの広報担当は議員らの書簡について「米国の利用者データを守るために当社が行ってきた業界をリードする取り組みを無視している」と反論した。

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