大値上がり時代でも1年間で200万円貯める人がやっている5つのこと

コロナがやっと落ち着いたと思ったら、パン、油、ガソリン、光熱費と軒並みの値上がり!

お給料は上がらないのに、出て行くお金は多い。お金を貯めるどころか、貯金を切り崩して、なんとかしのいでいます……という人もいるのでは?

でも、こんな状況でも、着実に貯めているやりくり上手さんもいます。そういう人たちは時間の使い方が上手なんだとか。どこを頑張って、どこは力を抜いてもいいのか、時間のかけ方の塩梅がわかっています。時間がなくて慌てることのない、ムリなし、ムラなし、ストレスなしのやりくりだから、長続きして成果を上るのです。

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、こんな状況でもしっかり貯めている人のやりくりの工夫について解説します。

1.自分に向かないやりくりはすぐにやめる

貯めている人は、情報番組や雑誌、SNSなどで紹介されているやりくりの中で興味を持ったものは、とりあえず試してみます。「子どもがまだ小さいから私にはムリ」とか「うちは〇〇がないからできない」など、「やらない」「できない」いい訳はしないで、まずはやってみます。

でも、自分には向いていないと思ったら、いつまでも引きずらずにサクッとやめます。始めるのも、やめるのも、フットワークが軽いです。グズグズして時間をムダにしません。

トライ&エラーを繰り返して、自分に向いているやりくりを実践しているのでストレスなしで続けられます。

2.睡眠時間を大切にする

Hazal Ak/gettyimages

貯めている人は自分の睡眠時間を大事にします。特別なことがない限り、毎日ほぼ同じ時刻に就寝します。寝不足で体調がイマイチだと作業効率が低下することを自覚しているので、睡眠時間はしっかり確保。

夜にダラダラとスマホをいじっていることも、なんとなくテレビを観ていることもありません。決まった時間になると「おやすみなさい」です。

よく寝て、体調を整えて、毎日のやりくりルーティンをコツコツと実践しています。

3.「◯◯は△△するもの」という固定観念に縛られない

「掃除機は毎日かけるもの」「夕飯にはみそ汁をつけるもの」「割高だからコンビニでは買い物しないこと」「総菜は買わずに手作りするもの」など、やりくり上手さんは、一般に言われている家事ややりくりの常識にこだわりません。

こだわりが多いと余計な時間を取られたり、かえって支出が増えたりするので、固定観念、先入観、思い込みに縛られずに、臨機応変に対応します。

4.「お金がない」と言わない

貯めている人は「お金がない」とは言いません。貯めているから言わないのではなく、「お金がない」と愚痴を言っても、事態は何も変わらないことがわかっているからです。

文句を言うよりも、今、自分ができるやりくりを工夫して、実践します。貯めている人は、現実的な思考をする人が多いです。

5.3分間をないがしろにしない

貯めている人はお金も時間もムダにしません。たとえば、3分あったら、夕飯のおかずで使う野菜が切れる、リビングの片づけができる、洗濯物を干せる、財布からレシートを出し今日の支出額を家計簿にメモできる……など、コマ切れの時間をムダにしません。

コマ切れの時間を活用して、先取り家事をします。わずか3分でもムダにしない心がけが、10円、100円をムダにしないことにつながっています。

まとめ

やりくり上手さんは時間使い上手さんでもあります。Time is Moneyは真実です。時間をムダにしない人は、お金もムダにしません。やりくりがうまくいかないときは、時間の使い方を見直してみると解決の糸口が見つかるかもしれません。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

© 株式会社ベネッセコーポレーション