守田英正の「もっと提示してほしかった」発言は“海外なら当然”…内田篤人と安田理大が思う「日本ではムリな文化」

毎週木曜日に『DAZN』で更新されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。

今回は安田理大とハーフナー・マイクを迎えてアジアカップの日本代表をレビューする回…であったが、なんと大雪のためにハーフナーがスタジオに到着できず。内田と安田の二人で行われることになった。

日本代表は3日に行われたイラン戦で1-2と逆転負けを喫し、大会を去った。その試合の後、守田英正が「もっと外からこうしたほうがいいとか提示してほしい」とコメントしたことがまるで監督に向けた批判のようだと話題になった。

そのコメントに対し、ヨーロッパでプレーした経験を持っている内田篤人と安田理大は以下のように話していた。

内田「言ったなぁ…と思いますけど、それが正直なんだと思いますよ」

安田「わかりますけどね。海外でプレーしているし、そこでは自分の意見を主張しないといけない。オレもそうやってましたよ」

内田「言いそうだもんなぁ、ミチは」

安田「でも、それは海外の監督に言われたからだよ。『もっと意見をぶつけてこい、何を考えているのかわからないから』って。それを日本でもやろうとしたけど、無理でしたね。まだそんな文化はないというか」

内田「海外はその分監督もこっちにかなり言ってくるからね」

安田「むしろ、言い合って答えを探っていく、着地点を探っていくんですけど、日本では無理でしたね…。守田選手は『頭がパンクしそうだった』と言ってたけど、本当にどうしていいかわからなかったんでしょうね」

内田「物事を提示するのは、海外の監督のほうがあるかもしれないね」

安田「ハッキリ決断して、完全にハマらなくて負けることもあるしね(笑)。ガッチリハマって盛り返すこともあるし」

内田「でも選手の感覚とか意見はとても大事だと思うんで、そこのバランスの問題だと思いますね」

安田「俺たちも外から見ているからなんとでも言えるけど、グラウンドで相手の立ち位置が5cmズレたらパスコースが見えなくなるということもあるし、角度や目線や空気感もある。やっている選手しかわからないこともある」

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かなりクリティカルな発言だと伝えられた守田英正のコメント。冨安健洋も試合後にはかなりチームに厳しい発言をしていたが、「海外ではそれくらいの意見を表明するのは当たり前、むしろ求められること」であるそう。

ただ、安田理大はそれを日本に持ち込もうとしたときに「まだムリ」だと感じたとのことである。

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