今が旬の大根。味はもちろん、栄養価が高く、値段も手頃になるので、毎日の献立に積極的に登場させたいですね。そこで、大根を使った簡単＆おいしい小鉢と炒め物を料理研究家の夏梅美智子さんに教えていただきました。この冬、何度でも作りたくなること、請け合いです！
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丸ごと使いきりたい【大根】
和風野菜のイメージが強い大根ですが、優しい味のミルク煮や、豆板醤を使ったピリ辛の中華風炒めなど、味つけのバリエはじつに豊富。丸ごと1本、飽きずに食べられます。
大根には、消化を助けるジアスターゼの他、ビタミンCや食物繊維などが含まれます。
辛み成分は、下のほうほど強く、葉に近い上のほうほど少なくなります。好みにもよりますが、甘みのある上のほうはサラダなど生でいただく料理に、真ん中は薄い味つけの煮物に、辛みの強い下のほうは炒め物などに向いています。
また、大根の葉にはカロテンやビタミンBなどが豊富に含まれているので捨てずに活用を。
大根とたこの酢の物
大根の上のほうを使って、干し柿の甘みを加えた冬ならではの酢の物。
1人分118kcal
材料（2人分）
大根……6㎝
塩水……塩小さじ1＋水1カップ
たこの足（刺し身用）……½本
【A】
砂糖……大さじ1
塩……小さじ⅓
酢……大さじ3
干し柿……1個
作り方
❶大根は3㎝長さに切り、せん切りにする。塩水に10分つけてしんなりさせ、かたくしぼる。
❷たこは薄切りにする。
❸【A】を混ぜ合わせ、干し柿を細切りにして加える。
❹①、②を③で和える。
【Point】
せん切りにした大根は塩水でしんなりさせ、ギュッとかたくしぼる。水けをしぼることで、その後に加える調味料がよくなじむ。
大根と牛肉の豆板醤炒め
大根と牛肉で、ご飯が進むピリ辛おかず。大根の下のほうを使って。
1人分422kcal
材料（2人分）
大根……300g
玉ねぎ……½個
牛こま切れ肉……150g
塩、こしょう……各少々
サラダ油……大さじ1
【A】
豆板醤……小さじ¼
しょうゆ……大さじ1½
鶏ガラスープのもと（顆粒）……小さじ1
水……1カップ
作り方
❶大根は5㎜厚さのいちょう切り、玉ねぎは薄切りにする。牛肉に塩、こしょうを振っておく。
❷フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、牛肉をほぐしながら加える。1分ほど炒めたら、大根と玉ねぎを加え、さらに2分ほど炒める。
❸【A】を加え、中火のままときどき混ぜながら、汁けがなくなり、大根がやわらかくなったら火を止める。大根がかたいようなら、水を適量加えてさらに煮つめる。
【Point】
辛みの強い大根の下の部分は、しっかりした味つけの炒め物に。柔らかくなるまで、煮汁を含ませながらしっかり炒め煮する。
※この記事は「ゆうゆう」2013年2月号（主婦の友社）の内容をWEB掲載のため再編集しています。
監修者
料理研究家 夏梅美智子
料理研究家のアシスタントを経て独立後30年以上、雑誌、広告、テレビなどで10000点以上のレシピを提案。身近な食材を使った、作りやすくておいしい家庭料理が好評。『続くお弁当』『健康お酢レシピ』『作りおきの便利帳』（以上、主婦の友社）など著書多数。
