暴行…深夜に両手つかまれたタクシー運転手、4万円を奪われる 「車酔いする」と助手席に乗ってきた強盗逮捕 乗車料金3万円超も踏み倒した住所不定の無職32歳

タクシー代払わず現金奪う 容疑の男再逮捕=川口市

 埼玉県川口市内で1月、タクシー運転手から現金を奪ったなどとして、川口署は8日、強盗の疑いで、住所不定、無職の男(32)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は1月15日午前1時15分ごろ、川口市青木1丁目の路上に停車中のタクシー車内で、運転手の男性(56)に対して「危害は加えたくない。お金全部出して」などと言い、男性の両腕をつかむ暴行を加え、現金約4万円を奪うとともに乗車料金3万2500円を支払わなかった疑い。「私がしたことに間違いありません」と容疑を認め「お金に困っていた」などと供述しているという。

 男は同21日、さいたま市西区内でタクシー運転手から売上金などを奪ったとして大宮西署に逮捕されており、その後の捜査で関与を特定した。男はJR立川駅(東京都立川市)から「後ろに乗ると車酔いするから」などと説明し、タクシーの助手席に乗車していた。

 川口市内では同14日にも同様手口のタクシー運転手に対する強盗事件が発生しており、川口署は関連があるとみて捜査を継続している。

© 株式会社埼玉新聞社