「セクシー田中さん」脚本家が原作者急死後初のコメント発表 「私にとっては初めて聞くことばかり」→全投稿削除にネット波紋

ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが急死したことをめぐり、2024年2月8日、同ドラマの1~8話を担当した脚本家の相沢友子さんがインスタグラムでコメントを発表した。相沢さんは、その後コメントを含む全投稿を削除。コメントの内容とその後に対応をめぐり、波紋が広がっている。

「SNSで発信してしまったことについては、もっと慎重になるべきだった」

同ドラマをめぐっては、芦原さんとドラマ制作陣の間にトラブルがあったとみられている。

相沢さんはインスタグラムで23年12月24日、脚本をめぐって「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などと投稿していた。

同月28日の投稿では「まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1~8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします」と強調。「ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように」とつづっていた。

相沢さんは8日、「このたびは芦原妃名子先生の訃報を聞き、大きな衝撃を受け、未だ深い悲しみに暮れています。心よりお悔やみ申し上げます」などとして芦原さんの訃報後初めてとなるコメントを発表した。

芦原さんの訴えについては、「芦原先生がブログに書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました」という。

「いったい何が事実なのか、何を信じればいいのか、どうしたらいいのか、動揺しているうちに数日が過ぎ、訃報を受けた時には頭が真っ白になりました。そして今もなお混乱の中にいます」

自身の行動については「SNSで発信してしまったことについては、もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています」という。

「もし私が本当のことを知っていたら、という思いがずっと頭から離れません。あまりにも悲しいです。事実が分からない中、今私が言えるのはこれだけですが、今後このようなことが繰り返されないよう、切に願います」

相沢さんは「これを最後に、このアカウントは削除させていただきます」ともしており、9日午前10時現在、相沢さんのインスタグラム投稿は今回の投稿を含む全件が削除された状態となっている。

「今さら反省と後悔って遅すぎる」「他の誰かを傷つけないようにしよう」

SNSでは、相沢さんの主張について疑問の声が相次いでいる。

「相沢友子氏...今更インスタ全削除して『無かったこと』にするのはあまりにも狡いし、『知らなかった』で逃げるのは卑怯だ」
「知らなかったら原作者をあんなに侮辱していいの? 今さら反省と後悔って遅すぎる。渦中のインスタはとっとと削除して逃亡」

一方、生前の芦原さんが本件について「攻撃したかったわけじゃなくて」とつづっていたことを受け、過度な批判は控えるべきだと訴える声もある。

「芦原先生の亡くなった要因や経緯を解明したい気持ちは分かる。でも、他の誰かを傷つけないようにしよう」
「誰かが脚本家を攻撃したことが、想定外でストレスになったんやないのか 攻撃性の高い『ファン』がストレスでキレ散らかすのは弔いにならないと思うわ」
「作者さんの『攻撃したかったわけじゃなくて』という言葉を尊重したいなと私は思うから、結果として攻撃になってしまいかねないことを言わないよう気をつけたいなと」

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