旧統一教会の関連団体との接点をめぐり、連日、野党からの追及が続く盛山文科大臣。「記憶がない」と繰り返した上、発言も修正。野党側は大臣の更迭を求めていますが、岸田総理は「盛山大臣自身が教団への解散命令請求を出していて、現在は教団とのつながりがない」などとして、続投させる考えを示しています。
この問題について、島根県の丸山達也知事は、８日の定例記者会見で、「政治家側か教団側かしか知りえない情報が連日、報道されている。ロジカルに言って、教団側から出ている可能性もある、疑うことができる。文部科学大臣として、解散命令を出した当事者が、もし、教団側のリークで更迭に追い込まれるといったことが発生すると、それは教団側を利することになる可能性がある」とし、盛山文科大臣の更迭、罷免に向けた動きは間違っていると発言しました。
加えて、「事実かどうかわからないが、もし教団側が事実を把握していて、『情報をメディアにリークをすると公職についている方が公職を離れざるを得なくなる』という力を与えてしまうことになりかねない」とし、自民党は再調査をすべきという考えを述べました。
この問題については、政府内でも、解散命令請求を出した大臣が更迭となれば請求の正当性が疑われ、裁判への影響を危惧する声もあります。
9日の記者会見で、盛山文科大臣は「報道等で掲載された写真等を踏まえれば、集会に伺い、推薦状を受け取ったのではないか」とした一方、推薦確認書については「記憶になく確認できていない」としました。
