「日本は厳格。スペインは流動的」久保建英がメソッドを比較!ソシエダの成功も分析。一体何が「違いを作っている」?

レアル・ソシエダが日本でアカデミーを開校するにあたり、久保建英がインタビューに応じた。クラブ公式SNSが映像を公開している。

22歳の日本代表MFは、一昨夏にレアル・マドリーから完全移籍でソシエダに加入。すると、新天地で眩い輝きを放ち、10年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した。

久保はソシエダのスタイルについて「多くの人はボールを保持しているところに注目しがち。だけど、ここ数年僕たちを成功に導いているのは何よりもディフェンスだと思う」と説明。そしてメソッドに関しては日本との違いを含め、こう考えを明かした。

「僕は外から来た立場ですが、他のビッグクラブと同様に明確なプレーモデルが確立されています。下部組織もトップチームと同じメソッドでトレーニングを積んでいるので、上がってきた選手たちはすぐにチームに溶け込んでいるし、他から来た選手たちと比べてプレーしやすいと思います。それが違いを作っていると思います。

日本のメソッドとしては、ヨーロッパの良いところから学ぼうとする傾向があると思います。日本はより厳格で規律を守ろうとしますが、スペインはより流動的で選手が自分で考える傾向があります」

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日本でのアカデミー開校は「とても良い」と太鼓判。その理由として「日本人はスペイン人と同じような身体のサイズだし、ワールドカップやユーロで活躍するスペインの真似をしようとしてきた」と伝えうえで、プレー以外の要素も重要だと語った。

「ラ・レアルだけでなく、バスク地方と日本には『敬意を払う』という共通点があります。彼らは陽気ですが、スペインの他の地方と比べると人を尊重し、より親しみやすいです。責任を持って物事に取り組むことや時間を守ること、そういったサッカーのプレー以外の面も重要だと思います」

当然、日本とスペインでは大きな違いがあるが、根幹に「リスペクト」があるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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