【共同通信杯/データ攻略】ジャンタルマンタルに「0.2.1.12」 “馬券内率80%”の無敗馬が主役へ

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今週は東京競馬場で共同通信杯(芝1800m)が行われる。スワーヴリチャードやエフフォーリア、ゴールドシップなど歴代勝ち馬は豪華絢爛。春のクラシック戦線へとつながる重要な一戦だ。

ここでは、過去10年データからベラジオボンドジャンタルマンタルにフォーカスした「80 or 0%」データを取り上げる。

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■ベラジオボンドに【2.1.1.1】の好データ

前走新馬戦は4角3番手から快勝。抜群のレースセンスを武器に強豪相手に臨むのがベラジオボンドだ。1戦1勝の身にして果敢に挑む重賞の舞台。初の左回りでもあり判断に迷ってしまうところだが“主役の資格あり”と言えるデータがこちら。

・前走芝1800~2000mの新馬戦を上がり最速勝利【2.1.1.1】

馬券内率80%とすさまじいデータ。3番人気1着リアルスティール、同じく3番人気で本レースを制したダノンベルーガもこれに該当していた。

この馬を管理する上村厩舎は昨年40勝と、一気にジャンプアップを遂げた調教師のひとり。今年もすでに6勝を挙げており、馬券内率も50%とスタートダッシュに成功している。阪神芝1800mから臨むローテーションは2015年の勝ち馬・リアルスティールと同じ。ジャンタルマンタル撃破が現実味を帯びてくる1頭と言えるだろう。

■ジャンタルマンタルに“勝ち馬ゼロ”のマイナスデータが

その一方で、信頼度に揺らぎが生じてしまうのがGI馬・ジャンタルマンタルだ。前走朝日杯フューチュリティSを無傷の3連勝で制覇。春のGI戦線に向けた始動戦に向けて死角なしと思いたいところだが、今回はローテーションがネックとなる可能性が浮上してしまう。

・前走芝1600mで上がり3F2位以下【0.2.1.12】

アドマイヤマーズ、ダノンスコーピオン、レイベリングとGI馬券内馬が複数いたにもかかわらず、全頭が勝ち切れず。1600→1800mの距離延長でさらに切れ味が失われると考えたとき、マイルで上がり3F最速を繰り出せる脚は真っ先にゴール板を駆け抜けるためのマスト条件と言えそうだ。

過去3戦すべて馬番3番以内だったジャンタルマンタルにとって、8枠9番は距離ロスを強いられる可能性あり。実績は間違いなくメンバー中NO.1だが、アタマで狙うには躊躇してしまう。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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