グーグル、対話型AIを「ジェミニ」に改名 有料の高性能版も

Jeffrey Dastin

[サンフランシスコ 8日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは8日、対話型AI(人工知能)「Bard(バード)」について、搭載されている新しいAIモデルにちなみ「Gemini(ジェミニ)」に改名した。高性能モデルにはサブスクリプション(定額制)サービスを導入する。

米国の顧客は月額19.99ドルで「ジェミニ・アドバンスト」にアクセス可能。より高性能なAIモデル「ウルトラ1.0」が搭載されているという。加入者は通常月額9.99ドルかかる2テラバイトのクラウドストレージを利用できる。

同プラン「グーグル・ワンAIプレミアム」で、マイクロソフトとそのパートナーで対話型AI「チャットGPT」開発元であるオープンAIに対抗する。

グーグルは、クラウドストレージや「Gメール」などの統合で同社のサブスクは人々の働き方と調和したものになると説明。ジェミニはiPhoneのグーグルアプリにも導入される。

ジェミニ・アドバンストは現在のところ150カ国で英語で利用可能という。

ジェミニのスマートフォンへの展開は米国から始まり、来週にはアジア太平洋、ラテンアメリカ、その他の地域へと拡大し、日本語と韓国語でも提供される予定。2カ月間の無料トライアルも提供される。

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