債権者は3400名以上に膨らむ可能性も

(株)アカツキ(練馬区)は1月31日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
破産管財人には本多一成弁護士(TF法律事務所、千代田区平河町2-7-5)が選任された。
負債総額は債権者約1800名に対して約5億2000万円。ただ、関係筋によると、今後の調査で債権者は約3400名以上に膨らむ可能性がある。

「BUY王(バイキング)」の屋号で中古品の買い取りを手掛けていた。個人を中心にDVDやテレビゲーム、家電、書籍など幅広い商品を買い取っていた。ホームページを通じて集客し、商品のやり取りから査定、代金の支払いまでを顧客とリアルでは介さずに完結する仕組みを構築していた。

買い取った商品はECサイトなどで販売し、2020年4月期には売上高約6億5500万円をあげていた。しかし、在庫増に伴う資金負担や倉庫開設、在庫管理システムへの投資などから、借入金に頼った資金運営が続いた。コロナ禍での資金繰り支援を活用し、税金や社会保険料の支払い猶予などで凌いでいたが、支払いを再開すると資金繰りが悪化。

2023年の秋頃からSNS上で、査定の遅れなどトラブルが表面化し、動向が注目されていた。

※(株)アカツキ(TSR企業コード:300552882、法人番号:7013301035500、練馬区旭丘1-22-13、設立2014(平成26)年5月、資本金1317万1850円)

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