福島第一原発の浄化装置から放射性物質を含む汚染水が漏れ出た問題で、東京電力は、早ければ9日にも重機を使って汚染水が染み込んだとみられる土壌の回収を始める予定です。
7日、福島第一原発の汚染水の浄化装置で、建物の外壁の排気口から水が漏れているのを作業員が確認しました。漏れた水は、放射性物質のセシウムとストロンチウムを含む汚染水でその量は5.5トン、放射性物質の総量は220億ベクレルと推計されています。
漏れた汚染水の大半は建屋周辺の土壌に染み込んだとみられ、東京電力は8日午後5時前、人力による土壌の回収作業を始めました。現場周辺は鉄板などの障害物があるため、これらの撤去作業を進め、早ければ9日にも重機を使った土壌の回収を始める方針です。
※画像は東京電力提供