犬に嗅がせるのがNGな「ニオイ」
ここでは、犬に嗅がせるのがNGな「ニオイ」をご紹介します。
犬はどんなニオイが苦手なのかチェックして、覚えておきましょう。
1.柑橘系の香り
犬はレモンやミカンなどの「柑橘類」のニオイが苦手なことが多いです。柑橘類の酸っぱいニオイが、犬は不得意なのでしょう。
ミカンを食べるのが好きな犬もいますが、ミカンの外皮には犬に有害な成分「シトラール」が含まれているので、外皮は嗅がせたり食べさせたりしないように注意してください。
食べ物としてだけでなく、ルームフレグランスや洗濯洗剤などに柑橘系の香りを選ぶのは避けたほうが安心です。
2.お酢
お酢のツンとしたニオイは嗅覚の優れた犬にとって刺激が強すぎるため、嗅がせないようにしましょう。
お酢は犬の噛み癖対策のスプレーとして使われることがあるほど、犬にとっては嫌なニオイがするもの。面白がって嗅がせたりしてはいけません。
3.マニキュア
マニキュアに含まれる揮発性物質はとても強い刺激があるため、犬に嗅がせるのは絶対にNGです。
特に、乾く前のマニキュアはニオイが強いだけでなく健康にも悪影響を与えるため、犬の側では塗らないようにしましょう。犬が居る部屋で塗る場合は、距離を取って換気をしながら使用してください。
他にも香水やヘアスプレーなど、化学物質が使われている化粧品は犬にとって有害なので、嗅がせないように注意が必要です。
4.タバコ
タバコは独特の強いニオイがするだけでなく、発がん性を伴う有害物質が多く含まれています。
飼い主が吸っているタバコの煙を吸い込む「副流煙」によって犬が肺がんになる可能性もあるため、犬には絶対にタバコのニオイを嗅がせないようにしましょう。
5.お酒
お酒＝アルコールも犬には絶対に嗅がせてはいけません。
犬にとってお酒は、全身の機能に影響を与え、最悪の場合は命を奪われてしまう危険な物質。そのため、犬は酔っぱらった飼い主の息のニオイすら嫌がることがあるほど、アルコールの香りが苦手です。
お酒のニオイを嗅いだだけでも犬は酔っぱらってフラフラになってしまうことがありますので、お酒やアルコールは近づけないようにしましょう。
6.香辛料
料理によく使われる香辛料も犬に嗅がせるのはNGです。
- ブラックペッパー
- 山椒
- ワサビ
- 唐辛子
- からし
上記の香辛料は特に香りに刺激が強く、犬は嫌がってしまいます。
ブラックペッパーや唐辛子パウダーは犬が吸い込むと呼吸困難に陥る恐れもあるため、嗅がせないようにしてください。
犬をリラックスさせられる香り
嗅覚の鋭い犬を飼っていると、「アロマなどの香りグッズを使うのを躊躇してしまう」という飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが「ラベンダー」の香りです。ラベンダーは犬がリラックスできる香りだといわれており、犬向けのアロマテラピーなどでも高い人気があります。
ラベンダーの他には、カモミール、イランイラン、マジョラム、クラリセージなどの香りが犬をリラックスさせる効果が期待できるようです。
ただし、犬にも香りの好き嫌いがあるため、愛犬がくしゃみをする、嫌がるなどの仕草を見せたら使用を中止しましょう。
まとめ
今回は、犬に嗅がせるのがNGな「ニオイ」について解説しました。
香水やルームフレグランスなど、私たちにとっては良い香りの物でも、犬たちにとっては刺激が強すぎたり、不快なニオイである場合があります。
香りグッズを使用する際は、愛犬の反応を見ながら使うようにしてくださいね。
(獣医師監修：寺脇寛子)
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